弥恵の「からだのかみさま」

東京→京都に移住したライター・弥恵(やえ)の日記です

宮沢賢治ゆかりの花巻・大沢温泉へ

夫の退職後、温泉に入りながら静かに休養できる場所を探して、やっと見つけたのがここ。 [caption id="attachment_1105" width="3840"]DSC_0246.jpg 大沢温泉・湯治部の玄関先[/caption]

岩手県宮沢賢治ゆかりの地・花巻市の山奥、渓谷沿いにある大沢温泉

湯治場を探してみると、全国津々浦々、意外とそこかそこにあることがわかる。どこも自炊さえできれば1泊2000〜4000円くらい。ただ、夫に滞在してもらうには外せないポイントがいくつかあった。これら全ての条件を満たす場所を探すのがなかなか大変だった!(つーか温泉入りたいのはわ・た・し!!)

⑴湯治場だけで完結していない、一般客向けの旅館が併設されていること

[caption id="attachment_1096" width="3840"]DSC_0245.jpg 大沢温泉・湯治部。隣には旅館の山水館、後ろ側には別館菊水館の計3棟がある[/caption] →目的は療養ではなく休養なので、あくまでのんびりと、神経を休められる静けさがあれば十分。あまり閉鎖された空間だと、かえって気力が落ちるかもしれないので、多少人の出入りがあって、明るくて風通しの良い環境がいいと思った。

⑵露天風呂があり、かつ川沿いにあること

[caption id="attachment_1107" width="2376"]スクリーンショット 2018-02-13 21.17.38 HPより。旅館や湯治部はそれぞれ渓谷を挟むようにたてられている[/caption] [caption id="attachment_1106" width="2552"]スクリーンショット 2018-02-13 21.15.54 HPより。川沿いにある露天風呂。混浴になっているがほぼ男性客のみ。女性は専用時間だけの利用がほとんど。ちなみに、女性専用の露天風呂が別にある[/caption] →経験上、川沿いにある温泉がもっとも心地よく、また気が停滞していない、清い空間が保たれていることが多いから。あと単純に我が家は川沿いにある露天が好きなので。(ex,水上の宝川温泉熊野の川湯温泉は湯治場ではないけどおすすめ)

⑶和室であること、畳が敷いてあること。

[caption id="attachment_1103" width="3840"]DSC_0241.jpg 私が滞在中の部屋。渓谷側にあって沢の音がうっすらする。畳8畳[/caption] →それなりに風情がある方が、リラックスできるから。夫はものを書いたり本を読むことが好きなので、ちょっと元気になってきたときに創作意欲が湧くような環境だとなおいい。

何より決め手は「宮沢賢治ゆかりの湯治場」ってとこでした。 [caption id="attachment_1108" width="1962"]スクリーンショット 2018-02-13 21.32.07 HPより[/caption]

そんな訳で、これら全ての条件を満たしたのが大沢温泉・湯治部でした。あとはwifiがあれば、寂しいときはスカイプできていいな、くらいだったんだけど、こちらも感度良好。んで、滞在してみた夫があまりによかったと絶賛するので、私もきてみました。今日撮った写真をざっと! [caption id="attachment_1100" width="4128"]IMG_20180213_163746.jpg 帳場の横に休憩所がある[/caption][caption id="attachment_1097" width="3840"]DSC_0242.jpg 赤いランプがかわええ[/caption][caption id="attachment_1099" width="3840"]DSC_0235.jpg 増築された空間って適度な暗さがあって色っぽいなあ[/caption][caption id="attachment_1098" width="3840"]DSC_0247.jpg 異次元に続く廊下[/caption][caption id="attachment_1101" width="4128"]IMG_20180213_163617.jpg 売店のお姉さん、肌が薄桃色[/caption][caption id="attachment_1102" width="3096"]IMG_20180213_163303.jpg 駄菓子コーナーでガムを掴み買いしたぜ[/caption][caption id="attachment_1109" width="3840"]DSC_0236.jpg 湯治部にある食堂。自炊がめんどい場合はここで。定食・そば・うどん・おつまみ酒各種。漬物が食べ放題で嬉しかった[/caption][caption id="attachment_1111" width="4128"]IMG_20180213_163931.jpg 沢の音が近いとなんでこんなに落ち着くんだろう[/caption] 館内はとても広いので、めっちゃ迷う。帳場に狐みたいなお兄さんがいて、迷ってるとなぜかすっと現れるので3回くらい場所を聞いた。(気が抜けてるのか、タオルもそこかしこに置き忘れて、白猫みたいなお姉さんが部屋まで持ってきてくれる。。。「トトロ、忘れてます」って。。。恥ずかしい。。。)

今日きたばっかだけど、きてよかった〜。 温泉にも湯の花が咲いてて、ずっと浸かっていても不思議とのぼせない。人の気配はあるのにとにかく静か。沢の音を聞いてると、身体にまとわりついたあれこれが洗い流されて、どんどん「ぼへー」ってなる。

築年数が古いだけあって、座敷わらしが襖からチラ見してきそうな趣があるのもすごくいい! このトリップ感が、なんでもかんでも拾い上げてしまう感受性のガサついたヒダヒダを、ファンタジーで癒し、潤してくれる。なんだろね、その辺の古い砂壁さえ、膨らむ想像力を緩やかに抱っこしてくれる感じがあるのだ。ノスタルジーな旅行気分をちゃんと味わえるのも大事だよねえ。

IMG_0051 アクセスは新幹線で東京駅ー新花巻駅:約2時間半〜3時間。駅前の無料バスでさらに40分。そうそう、来るときバスから見えた景色がよかった。踏み跡ひとつない平野で、真っ白な空の向こうに日が出ていて、白夜みたいだった。雪って、「一面真っ白」なのがいいとつくづく思った。心は景色にならうものだから、身体がそれに従えば、自ずと頭が静かになるものですね。

かたゆきかんこ、しみゆきしんこ

HP:大沢温泉公式サイト