弥恵の「からだのかみさま」

東京→京都に移住したライター・弥恵(やえ)の日記です

未分類

ブログの引っ越しについて

2月1日から、こちらで yaeyaeyae88.wordpress.com ブログを始めてから4ヶ月近くが経ちました。このブログはもともと、ごくみじかな人に向けて始めたもので、人前で自分が納得のいく文章を書いていくためのリハビリを兼ねていました。おかげさまで、ちょっと…

震度5弱の共通体験

夫と四国旅から帰ってきたばかりで、テン泊登山での筋肉痛やらなんやらで眠たい朝だった。縦揺れで起きた。でもすぐ、これはおさまる、と思った。多分一度でも被災したことのある人ならわかると思うんだけど、震度6以上の揺れがあった地域ではその後何ヶ月も…

こめかみのズレ

1年半ぶりくらいに、沖縄に移住したまま音信不通になっていた友達から連絡がきた。「天職に出会った」と興奮気味に語る彼女は、ダイバーの資格があるおかげで、最近はダムに住み着くブラックバス(外来種)の駆除をする仕事をしているという。時給は三千円…

森が誘う芳しい死から、私を断つ力

瀧原宮 伊勢と熊野との距離が変わった。変わったのは物理的に家から近くなった、のもあるけど、同時に心の距離がぐんと近づいた。昨日も書いたけど、これまでは恋に近かった。「またここを離れて東京に帰るんだ」という気持ちを背負っているからこそ、神殿の…

見えない緊張と、空白の力

伊勢・熊野からの帰り、レンタカーで自宅へ向かう途中、突然胸がキューッとした。西日に照らされるオレンジ色の鴨川。車が進むごとに痛みが増していく。 今回の紀伊半島の旅は、やっぱりこれまでと違った。東京から通っていた時は、何を見ても背中に切なさが…

霧雨の鞍馬寺

のんびりしているはずで、振り返ると慌ただしいようなこのところ。 伊勢と熊野で3泊して、帰って今度は東京からの友達・クノイチが2泊で泊まりに。夫は入れ違いで出張。なんだかんだ今月は3組も、友達が遊びに来てくれた。気づけばあっというまに6月になる…

夫婦と夫婦で天川へ

17日から19日まで、友人夫妻が東京から遊びにきてくれた。前に大沢温泉で会った時に比べ、シュッさんのお腹が格段に膨らんでいる。まだ男の子か女の子かはわからないらしいけど、なんとなくこっちなのかなあ、という予感が勝手にした。 私は15日に体調を崩し…

読書と執筆と、土地の関係

夫が散歩に行ってくる、と出て行った。一緒に行こうか迷ったけど、ニュースでも漁ろうと椅子に腰掛ける。Foresightを開いて、土俵の女人禁制のそもそもの歴史と、長崎の隠れキリシタンの文化遺産登録について、どんな勧告を受けたかについての記事を読んだ。…

畏怖を愛する

GW半ば、大文字山に夫婦で登った。400mそこらの低山ではほとんどが杉の植林地帯でも珍しくないのに、銀閣寺真裏の登山口から上までずっと、豊かな植生、沢もあり、光と風が入る明るい森だった。 登山口近くにあった八神社でまず柏手を打ち、途中のお地蔵に手…

ヤンキーマップ

免許の更新のため、チャリザベスで1時間以上かけて長岡京らへんまで行ってきた。事前にGoogle マップで調べたら、碁盤の目の真ん中あたりの通りを延々と南へ進めばいいらしい。わかりやすくてよろしい。これはちょっとした冒険だなと、水筒に冷えた水を入れ…

静かな欲求の階段を

ゴミ収集車が流すメロディにハッと起きて、リビングの時計を見たら9時が崩れてる。頭の中ではゴミを出さなきゃと考えてる。体はもう一度布団に潜る。ああ、9時が崩れてるときはだいたい8時代だ。まだ大丈夫だ。 時計の針を見て一瞬で時間がわからない。未だ…

山菜とりで、たぎる本能

今朝は母が大量に採って送ってくれたこごめをいただく。毎年この季節は新潟に帰っていたけど、今年は無理かな。東京でも京都でも、スーパーで山菜を販売していて今だにカルチャーショックを感じる。ふきのとう500円て。 身内びいきみたいだけど、日本で最も…

藍色に目がない私たち

京都に引っ越してから俄然、自転車に乗る機会が増えた。この1ヶ月強で電車に乗ったのは城陽市となんばに行った2回きりで、母が遊びに来た時に数回バスに乗っただけ。なんせ坂がないのでどこへ行くにもチャリザベスで事足りる。 そしてここ数日、グッと気温…

御蔭神社とカオソーイ

今日は比叡山の麓にある御蔭神社へ行ってきた。日差しも風も強く、チャリザベスで出発してすぐにサングラスをかけなかったことを後悔した。 夫は夫で、どうもチャリ吉のタイヤの調子が悪いという。一乗寺のあたりの自転 車屋さんで見てもらったらご臨終寸前…

顔が変態するとき

このところは夫の方が起きるのが早い。今朝は小松菜とお豆腐、あらめの味噌汁がすでに作られていて、寝ぼけながらそれらをいただいた。天気予報では、午後から雨。新月。ああ、だからこんなに眠いのかしら。勢いよく着替えて、洗濯物をさっさと干して、床を…

熊野に恋して春歌う(2)

そういえばこのブログ、当初は新月と満月の日を必ず更新すると定め、あとは気ままにやっていこうと思っていたのですけど、なんやかんや書くのが楽しくて、割と頻繁に更新しているのでした。 気がつけば今日は新月。で、昨日の熊野についての続きです。昨年の…

熊野に恋して春歌う(1)

今日は熊野本宮の例大祭だった。夫婦で行く予定だったけど、予報が雨なのでやめて、ふと思いついて友人に電話。「今度熊野行きませんか、彼らも誘って」。電話越しに弾む声。なんとなくそういう絵があった。次の熊野は、我が家と仲間たちで、わいわい楽しん…

わたしが森になる前に【絵】

さて日記をまとめようと机に向かうんだけど、ここ一週間、天地がひっくり返るような景色が特急のように過ぎ去って、気持ちを言葉にまとめようとしても形にならない、だけどそのまま体内にタプタプ抱えてるままだと喉が苦くなる。 朝、ベッドで宮沢賢治の春と…

平成の終わりと、高畑監督

朝、メールチェックをしていたら、隣で同じくPCに向かっていた夫が突然、「うわあ!」と叫んだかと思うと、そのまま突っ伏して声をあげて泣き出した。一瞬何が起きたかわからず、夫のPC画面に目を向けるとLINEニュースが開かれている。ニュース。すぐにピン…

母「京都でスシロー食べたい」

実家から母がやってくる。スキー場で働く母は春先になると中期休みをもらえるので、国内を津々浦々旅するのが楽しみらしい。なにやら各地に友達を作っては遊びに行ったりしているらしく、私が東京に住んでいたころはよく我が家を拠点にして、「夜には帰るか…

誕生日と花の淡路島デビュウ!

4月2日は私の誕生日なんだけど、夫はその日打ち合わせで外出とのことで、1日ずらせて4月1日にお祝いしてもらうことになった。 「なんとなく宇治に行こうかなと思ってるよ。平等院見たいって言ってたよね。それともせっかく車を借りるんだし、もうちょっと遠…

目には見えないデート

月は、昨夜のうちにほとんど欠けなく輝いていて、「これはまた夜桜日和」と、夫と青連院の夜桜を見て来ました、私は桜よりも寺院内の壁に描かれた孔雀の絵のなかの蝶々に見とれてしまいました。 白地に黒い斑点が広がるモンシロチョウの羽根が、一枚は大きく…

満開大吉

窓の外の木蓮はすっかり散って、素っ裸な枝が青空を突き刺す。駐車場には茶色く焦げた花びらの絨毯ができていて、どちらからともなく「あした、うちらで掃除する?」なんて話していたら、翌朝、ホウキが地面をする音で目が覚めた。 パジャマのままそっとベラ…

桜の賀茂川と、あの日の右手

3日前に一気に気温が上がり、朝方、うぐいすが鳴くようになった。どうもキッチン窓の外の生垣に忍んでいるらしくて、8時ごろにもなると二羽の声が重なりだす。 親子なのか。声の高い方は、鳴いてるというより”出してる”って感じ。つまづいたり、飲み込んだり…

はじまりは木蓮の香り

京都で暮らし始める私たちを迎えてくれたのは、まっ白な満開の木蓮。新居の出窓を開けたとたん、品のいい甘い香りが、雨の音とともに入ってきた。たちまち部屋中が木蓮の香りでいっぱいになって、夫と2人で、目一杯吸い込んだ。 「すごいね、歓迎されてるみ…

顔が生意気な女たち

怒鳴るシリーズ(1)(2)(3)を書いたあと、そもそも自分が怒鳴られやすかったのはキャラクターに原因があったのでは説が浮上して、そこんとこをもうちょい掘ってみることにした。 恵比寿アトレ西館のビストロ・シロノニワにて、食べ放題のナタデココと…

さよならドコモタワー、いい恋を

東京生活の最後、夜、いつも見ていたのは東京タワーでもスカイツリーでもなくて、ドコモタワーだった。 たった8ヶ月だけ住んだ参宮橋の3階建マンションは高台にあってランドスケープ。右手には真っ黒な代々木公園と明治神宮の森、向こうに森ビル、東京タワ…

代々木公園の微熱

手先も足先も冷たい、と気づいたら最後。デスクトップから目を離したとたんに脳みそが揺れて、「あ、あかんやつや」と立ち上がったらもっと揺れた。寝ればいいのに、猛烈に「温まらなくあ!」と思ってお湯にお湯を溜める。案の定、湯船に浸かったらあっとい…

生理痛と愛のスタンプ

子宮にキュウっと収縮するような痛みが走って、目が覚めた。腰が重だるくて、つま先が冷たい。夫に「ゆ、湯たんぽ」と懇願すると、せっせとお湯を沸かしてくれる。まどろみと腹痛のはざまでぼんやりしていると、足元がもぞっとして、暖かくなる。「おかゆと…

渋谷、脳内検索

目がさめると、キッチンから水がじゃ〜〜っと流れる音がした。あれ、洗ってないお皿なんてあったっけ。音の動きをたどると、どうやら夫がお米を研いでいる。夫? ああ、そっか、家にいるんだ。さっきまで切り立った海岸の草むらに身を潜めて、追っ手が近づい…