弥恵の「からだのかみさま」

東京→京都に移住したライター・弥恵(やえ)の日記です

地に足つけていたいの

朝の森でヨガを教えてもらったよ 友達はいつも私にないものを持ってる。それでいて私と似たところもある。だから参考になる。よく行く伊勢の洋服屋さんのお姉さんは、いつも明るくて人を巻き込む力があって、物事を進めたり形にしていくときはちゃんと腰を落…

翡翠色の湖 in台湾

台湾で地震があったと聞いて、ニュースをつけたらつい先日見たばかりの景色が流れた。いろいろな顔が浮かぶ。6日間の旅の中で、何人もの台湾人の人たちと触れ合った。夜の寺をウロウロしていたら、「ここを探してるんだろう!」となぜだかトイレに案内してく…

人はなぜ無償の愛を求めるのか

人は本質的に無償の愛を求める生き物だと思う。そして大人になるにつれて、そのような愛を求めることの非効率さを知る。だから、誰にも依存せず生きること、孤独の淵に立っても膝を折らないことを学ぼうとする。それこそが自立した大人の態度だと。 それでも…

出会いが「答えあわせ」になるとき

京都に来て1年経った。ここで迎える二度目の誕生日。33歳になりました。私の身体と付き合って33年。色々ありました。私の身体は時々わからなくて、初めてみる海なのに、山並みなのに、歓喜するほど懐かしくて涙がでる、そんなことがよくあります。来た覚えも…

ぼんやりつらつら節

確定申告が終わった。税務署に行くときは、なぜか毎年雨だなあと思う。自転車を漕いでるとき、夫の丸いせなかを見ていると幸せだ。丸いものが好きだ。交差点で並んで、夫の頬を人差し指で掬う。何の反応もない。反応されても困る。一方的にスキンシップがし…

lcelandic music ー1000年後のアイスランド⑷

アイスランドのレコード屋「12tonar」にて <アイスランド1周めぐり、2週間の旅。メンバーは私、夫、スコット(日本人)の三人です> 夫は再びオンライン打ち合わせでいなくなったので、私とスコットは街を歩いた。日が登ると、景色を遠くまで見渡せる。坂…

信仰が変わった日ー1000年後のアイスランド⑶

まだ暗いうちから登校する少年たち(これでも8時くらい) レイキャビクの中心街へきた。どこもまだ店は開いてない。路肩がパーキングになっているので車を停め、降りた。海が近いせいか、風が強い。気温は、最低でもマイナス5度ほどしかいかず、北極圏が近…

人が暮らした歴史の浅い土地 1000年後のアイスランド⑵

アイスランド空港の出口の壁。スコットが撮ったやつ <アイスランド1周めぐり、2週間の旅。メンバーは私、夫、スコット(日本人)の三人です> レンタカーを借りて、夫の運転でアイスランドの大地を走った。さすが火山島だ。見渡す限り真っ黒な岩に、雪が…

コペンハーゲン騒動(?)ー1000年後のアイスランド⑴

この時はまだ平和だった <アイスランド1周の旅、2週間の日記です> トランジット中、コペンハーゲンで1泊した。着いたのは夕刻、時差はマイナス8時間。なんとアイスランドへの入国審査は、ハブ空港であるコペンハーゲンで済んでしまった。おまけに関税も…

「からだのかみさま」1周年 ぱふぱふー!

ブログを始めたばかりのころ、橘美彩さんにいただいた刺繍 2月1日で、「からだのかみさま」を開設して1年になります。わああ、なんだかあっという間の1年だった。早かった。はじめは人に読ませることがもう怖くて怖くてしょうがなくて、一応10年ライターをや…

防災対策してますか

東京に寄って、知人とおしゃべりしてたんだけど、ちょっと気になることがあった。ふと「そういえば防災対策ってなんかしてる?」と聞くと、なぜだか笑話で済ませてしまうこと。「すぐそこに百貨店があるから駆け込むよー食事にもありつけるし」って笑うんだ…

河童心を守りゆく

長時間パソコンを触れないことを友人にぼやいたら、「前々から思ってたけど、弥恵って絶滅危惧種みたい」と言われた。ちょっと前にも「水が綺麗なところにしか住めなそう」と、仕事相手に言われて、少なくとも初期設定は非常に水の美しい場所で、10代は雪解…

徳島と剣山と米津ライブ

京都から徳島へ車で行くとき、神戸を経て、真っ白な明石海峡大橋を渡る。やがて淡路島に入った途端、強烈な眠気に襲われる。ぼんやりとした眩しさが島の東側を覆っていて、西は雨だった。観覧車がのっそり回るSAで運転を交代して、疲れた夫はすでに眠ってる…

もうぼく拗ねちゃうゾ!

昨年、秋の初め頃まで順調に書いていた小説を、その後1日の日の入りが早くなるにつれて、まるでエネルギーダウンしたみたいに書けなくなっていった。身体のしんどさがどんどん増していった。10月ごろからブックライターの仕事で本を一冊書いていたのだけど、…

私が一番好きな声

言葉は声には勝てないんだろうなあといつも思う。なんとなくでも聞いていたい声がいくつかあって、「また聞きたい」を繰り返すうちに好きになっていく。癖になることと、好きになることの違いは、前者にどこか背徳感があるなら、後者には爽やかさだけがある…

指先からこぼれて、また飲み込んで

刺繍作家*橘美彩さんのインスタより たまに文章を綴ってて、自分の指先からこぼれてった言葉たちを眺めている時、ふっと胸のあたりが温かくなる時がある。例えば誰かに大事なことを伝える時ってすごく緊張する。言い方も言葉選びもそうだけど、お互いに限ら…

2018年のレクイエムを聴きながら

紅白の米津玄師見てたら、ちょうどあのキャンドルの光みたいなものが、胸の真ん中に灯った。温かで確かなもの。暗闇の中にあって、輝くもの。思えば、2018年最も多くの人が聴いたであろう曲はレクイエムだったんだ。個人の奥深くから湧き上がった歌が、個人…

「なんかしんどい」を解消するために

この頃、友人らからくる相談事を聞くにつれ、いつも私は同じことを答えてるなあ、とハタと気づいた。それはとにかく、これ以上「考えること」をやめて、今の環境(会社、家、友人コミュニティ)で癒着しすぎた身体を、一旦ベリベリ剥がして他所に移し、0に…

おおおおい読書って旅くらいおもろいやんけ

ああ、だから私は熊野が本当に好きなんだなあ。京都に住む時真っ先に思ったのは、どうも京都から山々を見る時、あの向こうに吉野があって、熊野があってと想像を掻き立てられ胸が痺れるのがたまらんという、切なさを味わうためにここに住むことを選んだのも…

カウンターの終わり

知恩院。京都の紅葉はまだまだ続く 今思えば、登山のほとんどは都会に住んでいることへの反動だった。アウトドアカルチャー自体がカウンターカルチャーではあるのだけど、そういう思想を超えて、もっと身体から「ここにはないもの」を求めていった感じがあっ…

我が家のブーム「南無三」

ここ半年くらい我が家でブームの「南無三(なむさん)」。 見つめあったまま空中でギョロ目グワ口になるとめっちゃおもろいのだわ。 毎回笑いすぎて息吸うの忘れる。 超お試しあれ。

あーひと段落したーのしごとの話

丸一ヶ月ほどかかりきりでガリガリまとめてた原稿が、編集者の元へ飛んでいった。来年に発売予定の、IT批評家の尾原和啓氏の新著。夏から秋にかけて、編集者さんと共に尾原さんから聞いたお話を、一冊の本にまとめるお仕事。この後編集さんや尾原さんが手を…

和太鼓が響く身体

母は私を身ごもるまで、毎日同じ山を登るような人だった。だから、私が母になんども聞かされた父の愚痴は「私が身ごもってる間、1人でせっせと山に登ってた。私だって登りたかったのに」というちょっと笑えるものだった。それは西海岸からやってきた今のアウ…

嘘みたいな笑顔

温泉から上がって休憩所でぼうっとしていたら、タオルをどこかに忘れていたことに気づいた。脱衣所にもないので、お掃除をしていたおばさんに「ここにタオルなかったですか」と聞くと、「ないね」と一言。 振り返るおばさんは肌が白くて、ちょっと赤裸顔で、…

米津玄師ライブでジブリ鈴木さんが一番ノッてた曲

米津玄師幕張ライブの初日へ、ジブリの鈴木敏夫さんたちと一緒に参加させてもらいました。私の隣がジブリ田居さん(すごい美人で60代なんだけど全く見えない)で、その隣が鈴木さんだったので、ちょうどステージを観ると、2人の様子が被って見える状態でした…

神の嫁

なんかしらん、これが類友現象なのか、自分と似たような人が周りに多い。感じやすくて、人が感知しないところまでわかったり聞こえたり見えたりして、たまにすごく疲れる。1人の時間がないとだめ。 人に合わせるのが苦手。人混みに行くと死ぬ。たまに自分の…

夫の虫嫌い克服と、鈴木敏夫インタビュー

新潟の実家についたら、母じゃなくてカメムシに出迎えられた。今年は寒冬なんだろうか、例年よりカメムシが多いらしい。ほっておくとそこらへんで臭くなるので(あれをパクチーと例える人がいるけど全然違うと思う)、見つけ次第ティッシュでくるんで、窓を…

落ち込んだ時の処方箋

体調万全だとエロい夢を見がちなのだけど、要するに体調や体温と性欲には深い関係があるんだろうな。今日、イルカと泳ぐ夢を見た。夢の中で、私はなぜかホノルルみたいな海の、都市型ビーチサイドのプールにいて、ロコみたいな外国人の色黒の男(夢でも現実…

ハクはどこに帰るのか

夫が何やらテーブルと椅子を動かしているので目をやると、「なんかジブリ見たいねん」と言いながらMY劇場をリビングに作っている。付き合いたての頃ジブリで働いていた夫は、何気無く入った店で「となりのトトロ」が流れているだけでさっと出て行ったりして…

「うちの子なんて」が産む「私なんて」とかいう文化

ちょっと前、親友と電話していた時のことだった。彼女はふっと思い出したように、小学生の頃のことを話しだした。絵画コンクールで賞をとって、作品が廊下に貼り出された。彼女はそれが誇らしく、授業参観の日、胸を張って母に見せた。その時、同級生のお母…